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教育や時事についての日記

本を読むメリット ~大学生が感じた5つのこと~

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本を読むメリットその1

 ~日本語に強くなる~

 インターネットの普及により、紙媒体を使用する頻度が減少してきている。例えば、これまでは、レポートを提出する場合は、レポート用紙に手書きで記入していたのだが、今日ではWordを使ってパソコンから提出といったように変わってきている。

 だが、そう言ったようにインターネットの文字や手書きによる活動が減ることは、日本語に弱くなってしまう原因になることは注意しなければいけない。その理由は、第一に、インターネットに書いてある日本語がすべて正しいということではないということだ。私も、学者ではない。日本人ではあるが、正しい日本語を使えているかといえば、それは判断し難い。

 しかし、本はどうだろうか。誤字があっては出版にもたどり着けない。また、より伝わりやすい、読む方のニーズに合った言葉を選んで書いてある。加えて、章分けがなされており、序論本論結論、起承転結といったようにうまくまとめられているだろう。そうした部分から、正しい日本語、日本語を使って相手にどううまく伝えるべきかがわかってくる。

 余談ではあるが、英語は結論を最初に述べる。I play ~のように私は~をする。と最初に述べている。日本語とは大きく違うのである。英語が苦手な人はここにつまずくのかもしれない。

 

本を読むメリットその2

~意見の多様性を知れる~

 言われてみると、わかると思いますが、普段人は自分の考えが正しいと思いこんでしまう傾向にある。相手が、自分の考えを批判して来れば、それに負けじと反発しようとする。心理的には、わからなくもありませんが、それは人間関係を築くうえでも、また自分の成長にもつながりません。そうした時に本はどのような影響を与えてくれるのだろうか。

 ある分野に対する著者はたくさんいる。それぞれ、意見には賛成もあれば必ず反対もあるものだ。そうした両者の意見は、インターネットには細かく書かれてはいない。ニュースでも、視聴率を考えて視聴者のニーズに応えるものしか伝えない傾向がある。だからこそ、本を活用し、それを通して知ることで、より一層その分野の様々な意見に触れることができる。そして、自分の意見がたくさんの著者の考えを吸収した根拠あるものに近づくのである。相手の話を聞き、理解をしたうえで聞く。これが、互いにとっても、自分の意見に対する論理的思考の向上にとってもプラスに働くのである。

 

本を読むメリットその3

~会話が弾む~

 これについては語弊があるだろう。本を読んでいる人はまじめ。おとなしい。会話が成り立たない。しかし、もう一度その場面を思い出してほしい。あなたは、相手の提示した話題の話をしていただろうか。自分の知っている分野の話だけになっていなかったか。会話は、話す人がいれば聞く人がいる。そうなったとき、本を読んでいる人は多様性の本意を知っている。だからこそ、聞き手に回る人が多くなってしまう。

 確かに、本を読んでいて、自分の意見をどんどん述べる人もいるだろう。しかし、表に出るから、そのように見えているだけであって、本を読む人の多くは相手の意見を聞き、理解しようとする。小説を考えてみればわかりやすい。登場人物の気持ちに立ち、たくさんの人間関係を見る。そこで言えてくる多様性。

 つまりは、普段話をしているこちら側が、聞き手に回ってみてはどうだろうかか?会話が弾むだろう。そして、有益な話、有意義な時間になることは私が保障しよう。

 

本を読むメリットその4

~社会性が身につく~

 これは、大学生に伝えたいことである。社会人への階段を一歩ずつ歩み始めている大学生は、アルバイトなどを通してすでに社会に大きくかかわってきている。しかし、アルバイトやインターンシップだけで社会を理解できたと胸を張って言えるだろうか。社会に出ている人全員が、社会性を身につけているわけではない。しかし、少なくとも社会で生き生きと生活し、活躍している人のほとんどは社会性を身につけている。それは、本のみならず新聞などの紙媒体を通して社会を知り、自分の今置かれている現状を知り、社会化していく。

 一方、サラリーマンをはじめとした社会人は、通勤の合間などにニュースをスマートフォン、本をスマートフォンといった動きが出てきている。これにおけるメリットデメリットは、他の記事で掲載するため、触れないでおくが、これだけは言っておきたい。今すぐ、情報機器を副流、紙媒体を主流にするべきである。

 

 本を読むメリットその5

~頭がよくなる~

 既述の内容と重なる部分があるかもしれないが、頭がよくなることは言うまでもない。だが、よく耳にするこの手の話は、述べている人のほとんどは(私も含め)抽象的である。

 どのように頭がよくなる?なにができるようになる?

といったような具体的なものが述べられない。そこで以下ではそこに触れていきたい。

 まず、第一に論理的思考能力身につく。簡単に言えば、相手にうまく伝えられるようになるということだろう。これは本を通して、自分より頭がよい方々から吸収することによって身につくと思われる。

 第二に、ポジティブになるということである。これについても詳しくは記事を掲載するが、ネガティブに陥る人は自分だけこういった目にあっていると思いがちである。しかし、本を読んでみてふと気づくことは、著者(特に自己啓発本)は、ネガティブシンキングが不のスパイラルをまねいていることや、イライラやストレス、困難は乗り越えるためにあることを教えてくれる。それを知ると、おのずとポジティブになるだろう。

 ここで、頭がよくなることと関係ないと思った人もいるかもしれないが、頭がいい人は、自分の好きなことに対しては常にポジティブなのである。どんなことがあっても、ポジティブに考え好きでいられる。そうした強い精神力があるからこそ成功するまで努力でのである。

教育社会学  ~人間の発達と社会・社会化~

社会化とは

 個人がある特定の社会集団の生活様式を学習し、その正規の成員にしあげられる過程(プロセス)のこと。特徴としては、①人間の発達や成長を社会的なものとして捉えている。②ある社会の成員になるために様々な集団に属しながら文化を取得する過程。

 社会化概念に対する共通の視点として四つのことが挙げられる。①成員生の獲得である。②基本的に学習の獲得である。③他者との相互作用を通してパーソナリティを社会体系に結びつける過程である。④社会体系の維持・存続に関わる機能的要件である。

というものだ。

とらえ方

1.機能主義的アプローチ

  • 社会の維持存続に関わる社会の機能に焦点
  • 社会や集団などが持つ「働き(=機能)」に注目し、個人の中に社会が期待する価値や規範、行動様式が内面化されていく過程である
  • 個人に期待される役割の内面化を通して、社会の安定化と再生産に寄与する側面に焦点
  • 基本的に社会秩序の維持と安定化に寄与する側面を持つ

2.相互作用論的アプローチ

  • 社会化の過程を、他者との相互行為と解釈行為によって自己と社会との関係を調整していく連続的な過程として捉える
  • 「役割取得」を通じた自己形成と社会化
  • 「役割」は、細部まで成文化されたり規定されるわけでわない。行為の相手や状況によっても微妙に変化するため、「役割」は、現実には相互行為の場面の中で意味解釈を通じてさまざまに形成され変化していく
  • 社会化の過程は、他者との相互行為と解釈行為によって自己と社会の関係を調整していく連続的な過程
  • 他者の期待に照らして自己が形成されていく過程であると同時に、他者との関係の中で役割の内容や自己そのものが変容していく過程でもある

まとめ

 今日において、社会とは何か、社会化とは何かということを知ることは、役割意識や相互に作用しているといった観点から、自己を見直すことにつながる。そして、そう言った考えから、よりよい社会形成に近づくのではないだろうか。社会の一員として生きている以上、これからの社会を担う若者だけでなく、社会で活躍している人々にも知ってもらいたいと思う。

 

教育社会学  ~特徴・研究方法~

教育社会学とは

 

教育社会学とは、教育を、社会事象として捉え把握し、教育の社会性を社会学的に解明する学問のことをいう。また、社会的現象としての教育を研究する学問である。つまり、「教育」を「社会的な営為(社会事象)」として捉える視点が共通している。

社会事象:複数の人間の相互行為と関係性によって生じる事象のこと

教育の社会的側面

例として、三つのことを述べていく。

  1. 教育の現場に関わる人々がそれぞれに社会的存在であること。(教員、学生、親など)
  2. 他の社会事象を要因として教育事象が成立している。(その社会の性別役割分化のあり方が、学校体系に影響を与える)
  3. 教育事象が原因となり、他の社会事象を発生させる。(高校、大学進学率の上昇により就業構造変化)

以上より、教育は、社会的存在としての人々が、社会的な要因によって行うものであり、その効果や影響もまた社会的なものであるといえる。

研究方法

1.社会学的手法

  • 社会学は人々の相互行為とそれによって生じる諸関係を経験的に考察する社会科学の一領域。ここにおける経験的に考察するとは、社会事象を観察され認識された事実によって把握し、その成因や背景もまた観察可能な事実によって証明されることをいう。教育社会学では、社会学とほぼ同じ研究方法が用いられる。

2.実主義的な認識

  • 観察された事象他者が疑義を差し挟む余地をできる限り少なく(具体的で客観的な見方、捉え方を重視)することで、伝達可能性と比較可能性を高めている。

まとめ

教育社会学は、今日の日本において、教育者たるものは理解しておくべき領域であり、こうした教育と社会事象の関係をふまえた上で、学校教育や生涯教育につなげていく必要があるだろう。そうした側面をないがしろにしていては、ただ教科を学ぶだけの学習が定着してしまい、主体的に考え行動する人間の育成にはつながらなくなってしまう。教育者自身が、学び考え伝えていってほしいと考える。

 

 

参考文献:https://research-er.jp/researchers/view/302633