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教育や時事についての日記

習慣を変える方法 こんな生活はだめ!「7つの習慣」 第三の習慣

3.重要事項を優先する

 第三の習慣は、重要事項を優先するということである。これは、効果的なマネジメントをする定義であり、自制する力、実行力といえる。

 著者の大好きな論文の一つに、E.Mグレーが執筆した『成功者の共通点』と題するものがある。彼は、成功者たちに共通する要素の探求に人生の大半を費やした。その結果、熱心な努力や幸運、あるいは人間関係における手法などはどれも必要ではあるが、決定的な要因ではないということが分かった。何よりも大切だったのは、「重要事項を優先する」というものであった。彼はそのことを次の言葉で表現している。

 「成功者たちの共通点は、成功していない人たちの嫌がることを実行に移す習慣を身につけているということである。彼らにしてみても、必ずしも好きでそれを行っているわけではないが、自らの嫌だという感情をその目的意識の強さに服従させているのだ」

 第三の本質ともいえる「感情を目的意識に服従させる」には、高い率先力主体性が必要である。そして、第二の習慣で出てきた、明確なミッション、方向性、価値観も必要なのである。

 

時間管理のマトリックス

 感情を目的意識に服従させるためには、時間の管理が有効である。特に時間のマトリックスという図で表すとわかりやすい。以下その図である。

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参照元http://zenta.tv/staff-blog/?p=183

 私たちは基本的にこの四つの領域に大別することができる。緊急なものは、即時の対応を要求する。また、重要なものは、ミッション、価値観、優先順位の高い目的の達成に結びついているものである。

 ここで大切なことは、緊急性のない重要な事柄を行うには、より高い率先力と主体性が必要になるということに気づいてもらうことである。そしてそれは、第二の領域であり、そこに自分の行動を働きかけることで、効果性が高まり、第一領域の問題は徐々になくなっていく。

 しかし、第二領域の優先課題に取り組むことは、一見重要に見える緊急な活動をやめなければならない。だから、次に第二領域時間管理のツールを六つ説明していく。

  1. 一貫性
  2. バランス
  3. 第二領域への集中➡週単位の計画
  4. 人間重視
  5. 柔軟性
  6. 携帯性

以上の六つが特徴である。

 まとめると一貫性を持ち、バランスよく物事を見ていく。そして、一日単位ではなく週単位の計画をし、時間ではなく人間関係を大切に思う。柔軟性があり、ツールが携帯しやすいのがよい。ということだ。

 まとめ

 第三の習慣は、第二領域の緊急でないけれど重要なことに時間を使うということの大切さと、第二領域の時間を増やすコツを見てきた。わたしたちは、緊急でないけれど重要なことに時間を使いたいと思っても、物理的に時間が足りなくなることがある。最後にそのもっとも簡単な解決策である「レゲーション」という考え方を見る。デレゲーションとは、人に仕事を任せるということだ。デレゲーションで重要なことは、やり方でなく結果にフォーカスをすることである。人に任せることが下手な人は、仕事を任せた相手のやり方まで管理しようとして結局自分の時間を作れない、という悪循環におちいりがちだ。

 相手にやり方の自由度と結果に対する責任を持たせて、お互いを理解しあいながら、タスクを進めていくのが、上手な時間のつかい方といえるだろう。